みとりについて

人生を全うするためのお手伝いをさせていただくこと。それが私たちが考える「みとり」です。

 長年の間、看護師として高齢者の看護、介護の現場に携わってきた経験の中で、今強く感じているのは「病院での看取りと施設でのみとり」は違うということです。施設は高齢者の方にとって病院ではなく家。施設にはたくさんの方がいますから、大家族と言うことができます。昔のように大家族の中でみんなに見守られながら、あたたかさを感じながら人生の最期を迎えていただくことが施設での「みとり」です。
 それは、ある種理想のかたちかもしれません。しかし、最近になって私たち株式会社 誠心でも、満足のゆく施設での「みとり」というものができるようになったのです。それは、入居者の方やそのご家族と、私たち職員との間で、「ここに居る人、みんなが家族なんだ」という思いやりのある関係、信頼関係を築くことができたからなのだと感じています。私たちは、入居者の方が亡くなる瞬間まで精いっぱい生きていただくことを願い、最期の瞬間まで寄り添います。その人の人生を称賛し、ご苦労をねぎらい、励まし続けます。その人が、人生を全うするためのお手伝いをさせていただくこと。それが、株式会社 誠心が考え実践している「みとり」です。
 入居者の方がこの施設で人生の最期を迎えた時、多くのご遺族の方が次のようにおっしゃいます。「この施設は故人にとって我が家。だから、この施設でお葬式をさせていただきたい。“我が家”から送り出したいのです」。もちろん、私たちはそのご希望に100パーセントお応えします。そう、私たちも家族の一員なのですから。お通夜、お葬式では「いい人生でしたね」、「よく頑張られましたね」といった、故人様を称える言葉が、会場のあちらこちらで語られます。当初、「なぜきちんとした葬儀場で行わないのか?」と疑問を持たれていた御親戚の方も、ご遺族や他の入居者、そして私たち職員の姿を見て、「いい所に居たんですね」「いい人生だったんですね」「ここでお葬式をした意味がわかりました」という言葉を残して帰られます。
 入居者の方が、最期の瞬間まで人間としての誇りと生きる喜びを持って生きる。そのための看護・介護に取り組むことが私たちの使命であると考えています。
PageTop